家庭で行うブラキシズムへの対応

家庭で行うブラキシズムへの対応

癖をなおすには、日常行動を変えることが必要です。それにはご自身の努力が大切で、それは歯科医院での対応よりもずっと重要です。

歯ぎしり・咬みしめの確認

先述したチェックリストや歯科医院での検査で、ブラキシズムがないか確かめてください。あてはまる部分がある人は、その癖が口の中に悪影響を及ぼしていることをご自身でしっかりと認識してください。

意識を変える

昔は口元を引き締め、奥歯でしっかり咬みしめる。あるいは硬い食べ物を何回も咬んだほうがあごが強くなると言われていたこともありましたが、そのような固定観念がある人は注意が必要です。必要以上に強い力を出すことが「癖」になってしまっているかもしれないからです。

日常行動を変える(特にクレンジングタイプ)

日中には以下のようなことに注意してみてください。そして、繰り返し、「咬みしめていること」を念頭におき、意識化しましょう。

① 唇は閉じて、上下の歯は合わせない。
※安静位空隙…口の周囲の筋肉群がリラックスした状態のときには、上下の歯は接触せず、わずかに隙間ができるのが普通です。この隙間のことを安静位空隙と呼びます。
② 咬みあわせていることに気づいたら、すぐに離す。
③ 唇や頬、あごなど口のまわりの力を抜く。
④ 緊張時、集中時には姿勢をよくし、肩の力を抜いて、深呼吸する。
⑤ ストレスをためない。
⑥ 重い物を運んだり、激しい運動をするときは特に注意する。

就寝時に注意すること

就寝時には以下のようなことに注意します。

① 布団の中へは、極力悩みごとや考えごとをもっていかない。
② リラックスしたイメージ、楽しい経験などを考えて休む。
③ 高い枕は、咬みしめやすくなるので、避ける。
④ 身体の緊張ができるだけ取れる体位で休むことが望ましいが、横向きなど、あごに力が入りやすい体位にも注意する。

食事の注意

ブラキシズムのある人は、やわらかい食物も強い力で咬んでしまったり、食事時間が短い、飲み込むのが早いといった傾向があるので、注意しましょう。
また、極端に硬い物が好きな人は、注意してください。
梅干しの種を咬み砕くとか、ビーフジャーキーやするめを毎日のように食べるなどは避けたほうがよいでしょう。

① 咬む回数を増やし、ていねいに咬む。
② 左右均等に、少しずつ咬み砕くようにする。

その他

頬杖をつく癖があると、咬みしめやすくなるので、注意しましょう。
ひじをついたりするのもよくありません。
極度の例では、歯が動いたり、咬みあわせがずれたりすることもあるからです。

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