子どもの歯ぎしり・悪習癖
子どもの歯ぎしり・悪習癖
子どもが寝ているときにギリギリと歯ぎしりをしている……。
たまに起きているときでさえ、前歯をこすりあわせている……。
お母さんからそんな心配の声を聞くことがあります。
でも、子どもの歯ぎしりは、それほど珍しいものではありません。
乳幼児
赤ちゃんのとき、上下の乳中切歯が生えはじめると、歯ぎしりが起こることがあります。これは生えたての歯がきになったり、あごの位置を決めようとしていたり、その他の成長過程での準備だといわれています。
赤ちゃんの歯ぎしりは、時期がくれば自然となくなることがほとんどなので、無理にやめさせようとせず、見守りましょう。
児童・学童期
一方3~12歳くらいまでの歯ぎしりは、
・あごがどんどん成長し、永久歯の生えかわり時期である
・寝ているときに体を動かすのと同じようにあごを動かしている
・歯ぎしりが癖になってしまっている
・心配事がある
など、原因はいろいろ考えられます。
乳歯は永久歯に比べてやわらかいので、すり減り方も早いのですが、筋肉や顎関節には柔軟性があり、症状が出ることは少ないと思われます。
しかし、大人と同じで、詰め物がはずれやすかったり、すり減りすぎた歯は欠けたりすることもあります。また、あまりにも極度の歯ぎしりは、咬みあわせに問題があったり、あごに影響が出たりすることもあるので、そうした場合には歯科医院で相談しましょう。
思春期
中学・高校になると、学校での心配事や受験などによるストレスでブラキシズムが起きることもあります。症状としては、むし歯でもないのに歯がしみる、あるいは食事のときにあごが痛いといったものがあります。
ただ、ストレスの原因が解決すると、まだ治らないほどの癖にはなっておらず、自然におさまることが多いようです。
その他の悪習癖
以下のような癖は、不正な歯ならびや咬みあわせを生み出す原因となるので、注意しましょう。
・指しゃぶり(幼児期以降)
・口呼吸
・唇を咬む癖
・弄舌癖(ろうぜつへき):舌を歯の間に入れたりする癖
指しゃぶり | 口唇を咬む癖 |