歯科医院で行うブラキシズムへの対応

歯科医院で行うブラキシズムへの対応

とりあえず歯ぎしりから歯や顎骨を守るには

夜の歯ぎしりや咬みしめから歯を守ったり、ギシギシと音が鳴らないようにするには「ナイトガード」と呼ばれるものを装着します。市販の既製品もありますが、咬みあわせの問題点はそれぞれ違うので、ご自分の歯にぴったり合った「カスタムメイド」のものがお勧めです。
歯科医院で型をとって作ってもらいましょう。

ナイトガードはブラキシズムから歯を守ります。

ただし、きちんと毎晩使わなくては効果はありません。

治療が必要なときはきちんと治しておく

左右のどちらかに悪い歯があると、どうしてもその反対側で食べるので、バランスも崩れ、健康な側の歯にまで負担がかかってしまいます。
歯が悪いこと、痛みがあることが、ストレスを生む原因にもなります。
痛みが生じている歯は、反射的に咬みしめてしまいます。歯が弱っているところへ歯ぎしりなどの負担がかかると、急速に病状が悪化します。
以上から、治療によって、咬みやすい環境を整えることが必要です。

問題のある咬みあわせを治す

咬みあわせのバランスを整えたり、必要な咬みあわせの調整をしておきます。歯ならびが原因になっている場合には、歯列矯正が必要になることもあります。
※急激な咬みあわせの変更や過度な調整は、逆効果になることもあるので注意が必要です。

定期化身を受けて、プラークコントロールをきちんとしておきましょう

ただでさえ、問題が起きやすいブラキシズム。その力がかかる歯のまわりにプラーク(歯垢)がついていると、むし歯や歯周病が悪化しやすくなります。歯科医院で定期的に検診を受け、プラークコントロールやクリーニングなどで、清潔なお口の環境をつくりましょう。

防げるむし歯と歯周病

近年、むし歯や歯周病についてはその発生メカニズムがほぼ解明され、歯科医院で定期的な検診やクリーニングや指導を受け、家庭できちんと予防を行えば、発生や再発を防ぐことができることがわかってきました。
一方、ブラキシズムなどによる力の影響による歯の破折などは、予防するのが困難なのが現状です。

定期検診を受けていると、10年間で歯を失う平均本数「2本」が「0.8本」に!

定期的に歯科医院でメインテナンスを受けている人は、痛みなどがあったときにだけ通院する人と比較すると、10年間に失う歯は平均で半分以下に抑えることができています。

さらに、ブラキシズムなどの害に気がついて対応ができれば、歯を失う率はもっと減るでしょう。

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